綺麗なミックスボイスを確実に出すために最も大切にしなければいけないこと

綺麗なミックスボイスを確実に出すために最も大切にしなければいけないこと

何が綺麗かを考えてから練習していないひと多すぎな件

綺麗な高い声を目指すならゴールを明確にしてから練習するべき。
でないと、全然欲しい声じゃない高い声しか習得できない。

「高い声を出したい!」

そう考えて調べていき“ミックスボイス”という言葉に辿り着く人は少なくないだろう。

高音発声を行う上で最重要テクニックであるミックスボイス。
このミックスボイスだが、習得にはかなり個人差がある。

そもそもこのミックスボイスとはなにか?
このミックスボイスとは何かという認識を持たずに調べていくと結局カオスが待っている。

もちろん、なんとなくネットで調べてて「これかな?」という感じで簡単にミックスボイスが出せちゃう人もいる。

その陰に習得するのに10年以上かかる人もいる。
これにより世の中には「これがミックスボイスだ」という本当の意味が情報多可に隠れてしまい、分かりにくくなっている。

そして、ミックスボイスが習得出来ている人にコツを尋ねると「地声と裏声を一緒に出すんだよ」とか言われる。
正直、「なんやそれ!?」とカオスが起きる。

まぁ、そうやって習得するのに10年もかけたのは、この話を語る僕だ。

皆さん、こんにちは。
高音発声に関しては日本一苦労した自信があるサクセスボイスの岩谷です。

さて、最近の曲はキーが高いこともあり、ミックスボイスを使って難なく歌う人がプロだけでなく、一般の方でもいる。
高い声を出すのにめちゃくちゃ苦労した僕からするとうらやましい限りだ。
その分、研究は思う存分できたので今につながっているともいえるので、怪我の功名ともいえるのだが、それにしても時間をかけ過ぎてしまったことは事実だ。

近頃はミックスボイスを使いこなす人が本当に多い。
今の10代、20代のバンドなんてほとんど出しているのではないだろうか?
それこそ90年代のバンドでキーの高いヴォーカルなんてXやGLAYとかラルクとか限られていた。

このミックスボイス、高音が楽に出せる分、実は発声として魅力的でない声になりやすい。
一般の方ならまだしも、プロの方でもこの「損する発声」になっていたりする。

実は多くのミックスボイス習得者が見落としやすい落とし穴があるのだ。
この落とし穴に落ちるとキーとしてはしっかり出ているけど「なんか違う・・・」という声で歌うことになる。

正直言うと、このミックスボイスの習得練習で最初に学ぶべきは、習得者のコツでも練習方法でも理論でもない。
そんなものは今の情報化社会では、そんなのはあとからどうにでもなったりする。

試しにYoutubeでミックスボイスと調べてみたらいい。
もうごまんと出てきてみんな各々に持論を展開しているはずだ。
この中から自分に合った方法を探せばどうにかなってしまったりする。

そうやってネットの波から自分に合った方法を探すの良い方法だが、それよりも重要なことがある。

それは「あなたがどんなミックスボイスが欲しいか」ということ。

憧れの歌手のような高い声を出したいのか?
それとも、オリジナリティを出していきたいのか?
どのくらいの高さのキーが必要なのか?
高さよりも重要視していることがないか?
どんなステージで歌うのか?

こういったゴール、理想とする声を定めることは最も大切だ。

「なんだそんなことか、どうでもいいや」と投げ出さないでほしい。
自分一人で楽しむならいいが、人前で歌うつもりならしっかり考えるべきだ。

ゴールを決めることは、どんな練習法をこなすより最短で結果にたどり着ける。
逆に決まり切っていない状態で走り続けるのは、無駄とは言わないが必要以上に精神が削られる。

もしこの僕の言っている言葉の意味がよく分からない人。
またもっと最短で自分のミックスボイスを磨き上げたい人は今すぐこの記事を読み進めてほしい。
最高に綺麗なミックスボイスで歌うための真髄をお伝えしよう。

サクセスボイスで最も多い質問

我々サクセスボイスの教室には、本当に沢山の方が来てくれる。
北は北海道から南は沖縄の方まで。

大阪の方で月2~3回来てくれる人もいて、ちょっと交通費が心配になるほどだ。
先日はアメリカからもわざわざレッスンを受けに来てくれた。
本当に我々の技術を必要としてくれる人がいることに感謝してる。

そんな受講生の方々から寄せられる質問は本当に多種多様。

「喉が痛い」というお悩みから「カッコよく歌いたい」という願望。
「プロになりたい!」という夢まで。

色んな相談が飛び交っている。

しかし、そんな質問の中でも一番多いのは「高い声が出せない!」という質問だ。

高い声にはミックスボイス発声法

実際、当ブログ読者の方にもネットやYoutubeを見て高い声に挑戦している人はいるだろう。

そして、なかなか思い通りに出せなくて悩んでいる方もいるかもしれない。
冒頭の通り、僕もその昔、高い声が出せなくて非常に苦労した覚えがある。

メール講座で詳しく書いているが、それこそ喉がぶっ壊れるまで練習して歌えなくなったという痛い経験もある。
間違った練習を行うと高音発声の訓練はそれなりのリスクを伴うのだ。

しかし、実は高い声を出すのはそんなに難しいものではない。
端的に言ってしまうと、ミックスボイスという発声法を身につければ比較的簡単に誰でも出せてしまう。
みんなが僕のような無駄な努力はしなくていいのだ。

しかしながら、この発声法。
先ほども言った通り、実は曲者でもある。

ミックスボイスは出せたけど、なんか変

僕の場合はこのミックスボイスの習得に障害があった。
しかし、本当に最も大変だったのはミックスボイス習得後だ。

自分のミックスボイスの声質に納得がいかないのだ。
音程としては高い音が出ているんだけど、、、「欲しい声と違う!」となってた。

プロのCDのような綺麗な声と感じられない。
ただ声が高いだけ。
キンキンして聞きづらく憧れのCDのような声とは似ても似つかない声。

そんな状態で歌うことが長く続き「ようやく出るようになったのに…」と自分の才能を疑ったこともある。

こういう経験をもつミックスボイス習得者は多い。
ミックスボイス習得の後に実は声質という沼が待っているのだ。

しかし、安心してほしい。
この「ミックスボイスが出たけどなんか違う」という問題には攻略法がある。

ミックスボイスの調整法を学べ!

今からそういった『ミックスボイスが出せた後の調整法』についてお話しよう。

これを知っておくと、即戦力となる声が手に入る。

ミックスボイスには、デメリットというものも存在するのでそのデメリットを避けることができる。
またミックスボイスができない人はコツを掴むキッカケにもなるだろう。

科学的根拠のあるボイストレーニングは様々な問題を瞬時に解決する。
今まで出せなかった理想の高音の操作法はそんなに難しいものではないのだ。

少し長い文章になるが、ぜひ最後まで読み切るとよいだろう。

難しい用語はとりあえず覚えなくてOK

まず高音発声初心者が陥る壁を取り除いておこう。
それは『用語の壁』だ。

高音発声を学んでいると様々な用語にぶち当たる。
一例を出すと、『ヘッドボイス』だったり、『ベルティングボイス』だったり、『ベルカント唱法』だったり。
その他にも色んな人が独自の呼び方で色んな言葉を使い表現している。

ここで気をつけてほしいのが、どれが間違っているとかではない。
ジャンルや個人の考え方、その人の経験によって、高音発声には様々な用語がついて回る。
用語が沢山あって当然なのだ。

僕みたいな研究者としては、これはこれで歴史を感じて非常に面白い。

しかし、今から高音発声を習得したい人は、今のところ忘れておいた方がいいだろう。
覚えててもいいが、残念なことにサクセスボイスではこれらの言葉は使用しない。

理由は簡単。
分かりにくいからだ。

最近だと急にベルティング(Belting)ヴォイスという言葉がはやっている。
New York Vocal Coachingというアメリカのボイトレ教室が提唱している言葉だが、最初この言葉を聞いたとき「なにそれ?」となった。
色々調べて分かったことは、ミックスボイスの一種だということだった。

このように声帯の仕組みから考えていくと、これらの発声用語は最終的に全て統合できる。
それが「ミドルボイスとミックスボイス」という原則的な考え方だ。
まずはこのミドルボイスとミックスボイスの定義について学んでおこう。

もうこれで用語に惑わされることもなくなるはずだ。

ミックスボイスの定義1:声の種類・地声

平たく言うと、声には「地声」と「裏声」がある。

地声とは、普段話す声のこと。
太くてザラついた印象のある声だ。
一般的には低音が出しやすいと言われている。

(安田大サーカスのクロちゃんみたいに極稀な高音を使って話す人もいるが、ここでは一般的な見解で話していく)

楽曲で言うと、福山雅治の「桜坂」の出だしなんかは全て地声といっても問題ないだろう。
福山雅治「桜坂」

ミックスボイスの定義2:声の種類・裏声

もう1つは裏声だ。
よく「声が裏返った」などと表現される声だ。
一般的にファルセットと認識され呼ばれている。

代表的な楽曲でいうと、
森山直太朗「さくら(独唱)」

この曲の冒頭部分は、裏声を使用している。

「ぼーくらは~、きっと~まってる~」というフレーズ。
この「と~まってる~」という部分は裏声だ。

この出だしの歌声を聞けば、声の印象が変わるのが確認できると思う。
ちなみにこの楽曲は地声と裏声のパートが、ハッキリ分かれているので非常に参考になる。

曲の好みはあると思うが、地声と裏声の切り替えの練習曲としては非常に優秀な楽曲だ。

ミックスボイスの定義3:各声ごとの声帯の動き

地声と裏声の声色は声帯の動きが非常に大きく関わってくる。

声帯というものは、端的に言ってしまうと粘膜なので正確には「声帯周りの筋肉」と呼んだ方が良いだろうが、ここでは声帯としておこう。

この声帯の動きは医学ベースで考えていくと、一見難解に感じる方は多い。
実際、その難しい動きを解説してくれている歌唱指導者もいたりする。
マニアックな人はそちらを探してみるのもいいだろう。

サクセスボイスのモットーは“誰でも分かりやすく”なので今回は難解な説明抜きでお伝えしよう。

声帯の動きはたった2つの動作で表現できる。
「曲げ伸ばし」と「開閉」だ。

「曲げ伸ばし」はその名の通り。
声帯を縦に伸ばす動作だ。

声帯をゴムで見立てると非常に分かりやすいだろう。
輪ゴムのように声帯を「にょーん」と伸ばすわけだ。

しかし、ゴムは伸ばし過ぎると、ちぎれる。
同様に伸ばしすぎると声帯は炎症を起こし、痛みを発する。

歌っていて喉が痛くなる人はこの伸ばしすぎによるものが多い。

では、「開閉」とは何か?

これもその名の通り、声帯は開いたり閉じたりできるのだ。

イメージとしては、喉の中にパックマンがいると思えばいい。
パックマンが声を出すたびにパクパクと開閉を繰り返しているのだ。

ミックスボイスの定義4:声帯開閉に秘密がある

まず地声と裏声の違いを左右するのは、この「開閉」という動作だということを覚えておいてもらいたい。

難しいことは一切抜きでザックリ説明しよう。
地声の時、声帯は閉じている。そして、裏声の時、声帯は開いている。

厳密にいうと半開きなのだが、ミックスボイスに確信がないうちはザックリとしたイメージでいい。
ここで考えすぎると混乱が起き、習得が難しくなる。

だから、ザックリ覚えてほしい。
「地声は閉じて、裏声は開く」だ。

もう一度言う。
「地声は閉じて、裏声は開く」だ。

なぜ二回言ったかというと、たまに間違えているいる人がいるからだ。
Youtubeのボイトレ動画で全く逆のことを教えている人がいて、ずっこけた覚えがある。

で、ここからが面白いところだ。
実はこの地声と裏声以外に、もう一つ声が存在する。

それが「ミドルボイス」。
日本では「中声」と呼ばれることもある声だ。

ミックスボイスの定義5:ミドルボイスを探せ

ミドルボイスとはその名の通り、地声と裏声のちょうど中間に存在する。
このミドルボイスを意識できているかどうかでその後の高音発声のクオリティは大きく変わってくる。

この辺はイメージしづらいと思うので、我々のYoutubeチャンネルを参考にするとよいだろう。

結構古い動画なので、歌唱的には恥ずかしいが参考までにご覧いただきたい。

『粉雪』を地声・裏声・ミドルボイスで歌い分けたら?

動画でも説明しているが、ミドルボイスは「地声」にも「裏声」にも聞こえない。
このどっちつかずの声が「ミドルボイス」だ。

正直、話し声で使うと非常に特徴的な声だ。
ジャパネットの高田社長とか、芸人のアメリカザリガニだったり、マルチタレントの我修院達也さんなんかはミドルボイスと言えるだろう。

このミドルボイスには一つ大きな特性がある。
それは地声と裏声の両方の音域を扱うことができるという特性だ。

例えば男性で地声が高いソまで出る人がいたとする。
それ以降の高音は、普通裏声の領域なのだが、ミドルボイスはこの両方の音域を使うことができるのだ。

つまり、ほとんど音域の制限がなくなる。
なので、高い声で歌いたければこのミドルボイスをベースとした声で歌っていけばいいのだ。

むしろ、それ以外で高い声は無理だ。

B’z、ONE OK ROCK、X JAPAN、WANIMA、まふまふ。
superflyや宇多田ヒカル、シェネルその他もろもろ。

俗に「キーが高い」と言われる歌手たちはミドルボイスの名手たちだ。
このミドルボイスは歌唱のための声といっても過言ではない。
今、現在ミックスボイスが出ない人は、まずこのミドルボイスから習得していくとよいだろう。

ちなみにたまにこのミドルボイスを「高い地声」と表現する人もいる。
実は、もともとの喋り声がミドルボイスの人は結構いる。
XのToshiさんなんかがそうだが、感覚的に地声がミドルボイスなのだ。

残念ながら、声帯の構造上、高い地声というものは存在しない。
原則的に声は「地声」「ミドルボイス」「裏声」だということを前提に話していこう。

ミドルボイスの弱点を補うのがミックスボイス

このミドルボイスは使い慣れると非常に便利な声だ。
ほとんどの音域が使えるようになるからだ。

しかし、地声でも裏声でもないどっちつかずなポジションに位置する声でもある。
習得してからしばらくは非常に扱いにくい声だったりもする。

習得したての状態だと「違和感を感じる」という人も少なくないだろう。

実際、僕もこのミドルボイスを習得してから一度歌の評価が下がったこともある。
「前のほうが良かった」とファンに言われたのはショックだった。

ミドルボイス習得したての状態はいわば自転車乗り始めのような状態だ。
正直、安定感などは得にくいし、音程なども最初は合わせづらい。
「本当にこの発声で歌えるの?」と不安になる人もいるほどだ。

僕の友人のプロシンガーには自分のミドルボイスが嫌いで全て地声で歌うという荒業を行うヤツがいる。
彼はもともとの地声が高い方で、男性で地声がhiB(ピアノの鍵盤で端から四番目のシ)まで出せる凄い声帯の持ち主だ。
実際、地声で出す分声量や声の厚みも優れていて、ファンも多い。

声質で言うとニッケルバックのChad Krogerをもっとテクニカルにしたような声だ。
その声を求めて、プロのクリエイターからの依頼が殺到するほどの実力の持ち主だ。

そんな彼でも発声的にはやはり無理がくるようでよく「喉が痛い」と言って仕事を休んでいる。

ミドルボイスの音域の自由さは欲しい。
そして、負担なく歌いたい。
しかし、「自分のミドルボイスは欲しい声とちゃうっ!」

そう悩む人は実は少なくない。

ここで大切になってくるのが、やっとおでまし「ミックスボイス」だ。
このミックスボイスにより音色の問題を解決することができる。

また表現力を格段にアップさせることができる。
まさにミドルボイスの欠点をすべて取り去ったキングオブヴォイスといえる発声だ。

ミドルボイスとミックスボイスの違い

声帯的なポジションを考えると各声区の並びは「地声⇔ミドルボイス⇔裏声」となる。

ここで重要なのが、先ほど伝えた通り、地声は声帯が閉じている。
そして、裏声は開いているということ。

この状態から考えていくとミドルボイスのポジションは明確。
ミドルボイスはその中間。つまり、声帯が半開きの状態だ。
半開きなので、地声と裏声の両方の特性を持った声を作ることができるのだ。

これはギターでいうと、1弦と3弦の間にある2弦に相当すると思ってほしい。

先ほど言った声帯の「曲げ伸ばし」と「開閉」。

これをギターの演奏で例えると、曲げ伸ばしはフレットの移動。
つまり細かい音程の移動に役立つ。

開閉は弦移動といえる。
大幅な音程の移動や音色の違いが生ずる。

だから、ミドルボイスを好まない人もいて当然なのだ。
そして、その問題は解決できるのだ。

ミックスボイスとは何か?

ミドルボイスはこの半開きの中間の状態から更なる進化を遂げる。
中間だからこそ地声寄りにしたり、裏声寄りにしたりできるのだ。

この状態を「ミックスボイス」と呼ぶ。
名前の通り地声や裏声と「声色をミックスボイス」するわけだ。

たとえば「ミドルボイス」を発声した状態から少し「地声」寄りにするとしよう。
するとこの時、「地声」のように力強く厚みのある印象で高音が出せるようになる。
この発声をサクセスボイスでは「地声ミックスボイス」と定義している。

地声寄りのミックスボイスだ。

今度は「ミドルボイス」から「裏声」寄りに発声していく。
すると、透明感はありつつも芯があるような裏声とは違う高音を出すことができる。
これが「裏声ミックスボイス」だ。

つまり声の並びをとしては、
「地声~地声ミックスボイス~ミドルボイス~裏声ミックスボイス~裏声」となる。

ちなみに地声ミックスボイスと裏声ミックスボイスは地声・裏声・ミドルボイスのような決まった感覚はない。
混ぜ方によって様々な感覚を要する。
個人差があるのも特徴だ。

各ミックスボイスの代表シンガー

ちょっと文面だけだと分かりづらいので、アーティスト例を出しておこう。

B’zの稲葉浩志やONE OK ROCKのTAKAはこの「地声ミックスボイス」の名手だ。
どちらも太く厚みのあるロックに向く声質だ。
ハードロックなど楽器陣の音量が大きく、その楽器に負けない声に迫力を出したいのであれば、地声ミックスボイスは必須テクニックともいえる。

曲にもよるが平井堅や徳永英明はこの「裏声ミックスボイス」を多用している。
繊細な表現の場面で使用される場合が多く、小田和正もよく使う。

女性だと地声ミックスボイスは、ビヨンセなど洋楽系の方に多い。
超絶凄いのはJocelyn BrownのSomebody’s Else Guy。
正直凄すぎる。この人はおそらく声帯が鋼鉄でできていると思う。

日本人女性シンガーだと、大体「裏声ミックスボイス」や「ミドルボイス」を使う人が多い。

意外にもあの歌唱力をほこるMISIAでも、よく聴くと高い部分のほとんどはミドルボイスで地声ミックスボイスまでは到達していない。
確認できただけで、地声ミックスボイスを使用している女性歌手としては、天童よしみと和田アキ子など。

あとアニソンのMay’nなども最初の頃使用している曲も確認したが、最近の曲ではほとんど使用していない。
やはり声帯を壊したのが影響したのだろう。

これは推測だが、おそらく日本語の特性もあり地声ミックスボイスは多用しにくいかもしれない。
この辺はサクセスボイスの方でさらに研究を深めたいと思う。

さて、これらの声区の違いは色に例えると、分かりやすい。
「地声」=青、「裏声」=赤としよう。
すると、「ミドルボイス」は紫に位置する。

そして、この色味は「青紫」や「赤紫」などのように配分を変えることが出来る。
「青紫」や「赤紫」がミックスボイスだと考えると非常に分かりやすいだろう。

ミックスボイスを練習する前に考えなければいけないこと

まず、ミックスボイスを完全習得するには考えなければいけないことがある。
それは冒頭でも言ったように“どんなミックスボイスが出したいか”だ。

ミックスボイスの概念をしっかり理解した上で、どの領域の声が出したいのかをしっかり定める必要がある。
なぜならそれが「あなたの欲しい声」だからだ。

これは個人の考えもあるかもしれないが、欲しい声以外は単なる高い声でしかない。
確かに高い声かもしれないけど、それでは意味がないのだ。

なぜならほとんどの人は高い曲を原曲キーで歌いたいのではない。
「原曲キーで”かっこよく”歌いたいのだ」

その”かっこよさ”を明確にすること。
これが冒頭にも説明したゴールだ。

ゴールの設定は簡単。
あなたに憧れるアーティストがいれば、その方がどんな声区で歌っているのかを研究し明確にするとよいだろう。

地声ミックスボイスなのか?
裏声ミックスボイスなのか?
また現状、自分はどんなミックスボイスを出しているのか?

このように目標と現状の把握が出来れば、練習はシンプルになるし簡単になってくる。
地声ミックスボイスであれば声帯を閉じる練習をすればよい。
裏声ミックスボイスであれば声帯を開く練習をすればよい。

ゴールが決まったとの出し方や方法は、非常にシンプルだ。
あえて苦言を呈すと、トレーニングはシンプルにしなければいけない。
やることが複雑化すればするほど、習得難易度が高くなるからだ。

ミドルボイスが習得できていない場合の対処法

ここまで読んで使えるミックスボイスを出すためのゴールイメージを持つことが大切なのはわかっただろう。

しかし、そもそもミドルボイスの習得がまだ出来ていない場合は「そうは言われても・・・」という感じだろう。

まだミドルボイスが習得できていないのであれば集中すべきことがある。
それは「正しい習得の順番」を意識することだ。

ミドルボイスの発声を習得するにはプロセスがあり、鍛えていくべき順番がある。
順番通りに習得していくと、最終的に癖のない扱いやすいミックスボイスに声が仕上がっていく。
逆に守らないと習得できても実践で使い物にならない場合もある。

独学でミックスボイスを練習すると、これを守らない人が非常に多いのでここはしっかり押さえておこう。

習得プロセスを守らずなかなか習得できない現象は、料理の失敗のようなもの。
卵を割らずに目玉焼きを作るようなものだ。

しっかり今からお伝えする習得プロセスを学んでほしい。

ミックスボイスの習得プロセス・出し方

ミックスボイス発声の習得プロセスをザックリ説明しよう。

もうわかっていると思うが、ミックスボイスはミドルボイスの進化系だ。
最初の段階がミドルボイスであり、ミドルボイスなくしてミックスボイスはありえない。
またミドルボイスの定義が甘い、ハマっていないと表現の幅が大幅に狭まっていく。

これはよくあるケースだが、無理やり地声ミックスボイスのみで歌い続けている人がいる。
これでは残念ながら歌の全ては表現できない。
なぜなら様々な声色を使い分けて、歌は表現していくものだからだ。

特に地声ミックスボイスは最初のうち声帯に負担がかかる場合がほとんどで、歌唱後に喉がガラガラするなどの症状が出る可能性もある。
まずは焦らずにミドルボイスを掴むことに専念だ。

そこからは裏声ミックスボイス。
裏声からミドルボイスにちゃんとスムーズに移行できるかを確認していくとよい。
そして最後に自分への挑戦として、地声ミックスボイスを定義できればあなたの高音発声はほぼ完成となる。

ほぼ、というのはこのミックスボイスの声質を磨くことには終わりがない。
そういった意味では完成はないのだが、まずはどのくらいゴールに近づいているかをしっかり考えていくとよいだろう。
このへんのレベルの話になると正直自分だけでトレーニングは難しくなるので、我々サクセスボイスを利用するのも手だろう。

なお、ミドルボイスの習得は以下の2つのプロセスが非常に大切になっている。
以下の2つのプロセスが重要だ。

1 呼吸
2 声帯操作

ここで理解してほしいのが、ただ単に声帯を意識しているだけで習得することは非常に難しい。
なぜなら呼吸が不安定な状態での声帯操作は難易度が高くなるからだ。

そのためサクセスボイスでは、たとえミックスが出ている人でも呼吸の訓練から始めることをオススメしている。
呼吸を変えるだけで音域が1オクターブ以上変化する人もいるし、正直、この方法が最も早くミックスボイスを習得できる。
ちゃんと練習を行えば大体3か月ほどで何かしらの効果が見えてくるだろう。

ミックスボイスの習得だけで何年もかける必要はないのだ。

なお、呼吸のトレーニングについては、サクセスボイスのYoutubeや無料メール講座で細かく解説しているので参考にしてみてほしい。

ミックスボイス調整法まとめ

今回の話で一番手に入れてほしい情報。
それは練習法でも理論でもない。

自分の出したい声を明確にせずに、ただ焦る気持ちにまかせて練習するのを止めるということだ。
なにかをやるということは、何かをやっていないということ。

やみくもに練習するということは、結果の出る練習を行っていないということだ。

結果、つまり欲しい声を手にするため。
「自分の欲しいミックスボイス」
これを考えてみてほしい。

繰り返しになるが、ミドルボイスができている状態であって、欲しい声ではない場合、あとは声帯を閉じるか開くかで解決する。
非常にシンプルだし、もちろんこれ以外の方法もあるだろう。
あなたの好きな方法で練習すればいい。

やみくもに歌って音程だけ追っても、理想の歌には繋がらないのと同様に、ただ「高い声」というだけで練習してもさほど効果は感じられない。
この事実を後ろ向きにとらえないでほしい。

今回の話は確実に結果を出すための話だ。

目標さえ決まれば、あとは発声の原則に沿った練習法で必ず理想までたどり着ける。
順序立ててミックスボイスまで辿り着けば、今まで歌えなかった高音を多用する曲も楽に歌えるようになっていくだろう。

しっかり考えて練習して1段レベルの高い歌を目指してほしい。
そして思い通りに歌える自由に酔いしれてほしい。

それではまた次の記事でお会いしよう!
Let’s Training!

ミックスボイス 7 出し方 5

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