誰でも思い通りに歌うことができる!
サクセスボイスの岩谷翔です
ボイストレーニングというと、
「ドレミファソファミレド~♪」
というように、音階に合わせて行う発声練習を想像する方がほとんどでしょう。
ただ、このやり方だけだと、実はあまり効果がないんです。
悪くすると声帯を痛めてしまう原因になってしまう場合もあるので注意が必要です。
そこで今回は、本質的な発声改善のポイントについてお話したいと思います。
これを知ることで、あなたは自分の声を守りながら、より歌を上達させていくことができます。
今回の記事はシンガーに限らず、日常で声を使うすべての人にとって大切な話でもあるので必見です。
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
・あなたがボイストレーニングをやるべき理由がわかる
・本当に効果のある発声改善のポイントがわかる
・正しい努力のしかたがわかる
日本人の5人に1人は慢性的な声帯炎を持っている
歌を上手く歌う以前に
声にコンプレックスや実障害を持つ人は想像以上に多いです。
そして、そのまま練習しています。
実際、現在日本人の5人に1人は慢性的な声帯炎を持っているという統計もあります。
しかし、ほとんどの方はそのことに気付かず生活しています。
慢性的な状態に慣れてしまっているからです。
周りでこんな人を見たことはありませんか?
・接客で喋りっぱなし
飲食店や電器屋などの店員さん
・1~2時間以上喋り続けることがザラ
学校の先生やセミナー講師
・ずっと大声を出しっぱなし
保育士さんや幼稚園の先生
などなど。
職業によっては日常的に声が枯れていたり、喉の痛みを自覚している方も多いです。
友人で各地でセミナーもされている
耳鼻咽喉科の先生との話の中で出てきた話をすると
耳鼻科の医師だと名乗ると、よく「ちょっと見てほしい」と言われるそうで。
研究もかねてその場で見てあげるそうですなんですが・・・
そういう人はほぼ、声帯に何かしらの障害が起きているそうです。
もちろん、それだけが学術的な根拠にはなりませんが
実際僕もテレビをみていて「この発声はまずいな」と感じるタレントさんは非常に多いです。
最近だとテレビに出ている経営者の人は、特に声に問題を抱えている方は多い気がします。
ボイストレーニングは発声トラブルの予防になる
発声の問題の一番やっかいなところ。
それはいきなり悪くなることがないことです。
徐々にゆっくり悪くなり、いつの間にか「声が出にくい」という状態になるのです。
いわゆる、ゆでガエルの状態です。
そういった意味では、早い段階で『声を気にしている』という人は意識が高く、ある意味チャンスです。
致命的な状態を避けられるからです。
ボイストレーニングは、一種の予防医学のような役割があるのではないかと僕は捉えています。
慢性的な障害の状態を少しのトレーニングで変えられる。
最終的には最高の状態が日常になるからです。
いい声の人がずっといい声なのはそのためです。
正しいボイストレーニングは誰しも一度は学んだ方が良いと思います。
90%のトレーナーがすっ飛ばしている発声練習の「前」に行うべきこと
しかし、現状日本のボイストレーニング業界で行われていることをみると、なかなかオススメしづらい側面もあります。
あまり効果的ではないことを教えているトレーナーもいるからです。
その最たるが
『いきなり発声練習をさせること』。
どのボイトレ本も音符が出てきて、
「この音階でネイネイ言いましょう」
風なことが書かれています。
酷い教室だと、CDをかけて
「はいこの通りに発声練習しましょう」
でレッスンが終了する教室もあるそうです。
この「いきなり発声練習」の何がいけないのか?
それは大事なところをすっ飛ばしているということです。
僕のこのブログやYoutubeを見てくれている方はご存じのとおり
発声は「筋肉の運動」です。
筋肉に問題を抱えた状態で発声練習をするということ、
それは現状の誤った筋肉の使い方で練習をするということ。
それによる結果は、何も起こらないか、もしくはマイナスの効果となります。
スポーツで例えると分かりやすいと思います。
例えば、野球なら。
基礎トレーニングをすっ飛ばして、投球練習だけひたすら行うようなものです。
こんなことを続けたらまず間違いなく肩、痛めますよね。
本当の改善を図るためには、発声に関わる筋肉の使い方そのものを改善する必要があります。
にも関わらず、多くのトレーナーは「ドレミファソファミレド」という発声練習を、初心者にいきなりやらせています。
本当の意味で、この5度音階をとれるようになるのはプロでも難しいです。
少なくとも、声帯の使い方を知らずに行うものではないんです。
残念ながらこういう指導を行うボイストレーナーを僕は良いとは言えません。
そういった意味でしっかり指導者を選ぶ必要はあるでしょう。
筋肉は何らかの運動を行えば必ず発展します。
そのため、どう発展させるかが大切です。
正しい筋肉の使い方を続ければそれが身につきますし、悪い使い方を続ければ悪癖になります。
そういう負のサイクルから抜け出すために、サクセスボイスにいらっしゃる方は非常に多いです。
受講生の方にまず僕が行うこと。
それは声を出す以前に
咽頭に
『正しい発声のためのポジション』を
覚えさせる
ということです。
発声に課題を抱える方は、ほぼ例外なく咽頭のポジションが物理的にズレていて、それにより必要な筋肉が使えなくなっています。
これを正しいポジションにした上で発声練習を行うと、正しい発声を行うための筋肉が成長します。
発声改善の道は2つ
さて、ここまではちょっと辛口な話でしたが、
ここからはその解決法の話です。
これまでの話は、発声理論に知識のある方にとっては常識的な話だったかもしれません。
ただやみくもに練習するのではなく、効果性を考えたトレーニングが発声改善には必須です。
実際、僕もその知識を得るために多くの時間とお金を費やしてきました。
ただある時期から『伸び悩み』を感じ始めました。
特に地声のキーに関して。
もう少し伸ばせそうなのに出来ないという状態がプロになってからもしばらく続きました。
そこでもう一度、自分のメソッド自体に抜けがないかを再考しました。
すると、ボイストレーニングとは別のベクトルがあるということに気づきました。
発声の強化・改善を考える時には2つのベクトルを持たなければいけなかったのです。
まずボイストレーニング。
発声に関わる筋肉を鍛えて、より高度な声のコントロールを培う方法です。
筋トレ的なアプローチです。
こちらは僕がボイストレーナーとして教え始めた時から重視しています。
これだけでも、従来の発声練習のみのボイストレーニングに比べれば、格段に速く大きな効果を出すことができました。
しかし、これだけでは改善しにくいケースがありました。
そこには、もう一つ大切なベクトルがあったのです。
それが「ボイスメンテナンス」という考え方です。
こちらは初めて聞く方も多いかもしれません。
筋肉は単純にトレーニングをすれば強化できると思われがちですが
それは半分不正解です。
実は筋肉が凝り固まっている状態だと、同じトレーニングをしていても効果を得にくいことが分かっています。
そこで必要なのがメンテナンス。
トレーニングで筋肉強化を行う前に、動かせなくなっている筋肉を手技でメンテナンスし、動かせるようにするのです。
実際、整体に行くと身体が軽くなって動きやすくなることは、マッサージ好きの方であれば経験があるはずです。
発声にも同様の現象が起きています。
「トレーニングを続けても効果が出ない」という方は、
そもそも発声の筋肉が凝り固まって、動かない状態でトレーニングを続けている可能性があります。
これを放っておくと、なかなか効果が出ないばかりか
筋肉の使い方が癖になって、ますます改善しにくい状態になってしまいます。
そのような方は焦らず、まずボイスメンテナンスから行うことをおすすめします。
ボイスメンテナンスで重要な「ポジショニング」
近年、海外のトッププロの間では、ボイストレーナーよりも体の専門家を雇うことが多いそうです。
しかし、ボイスメンテナンスを行える人間は日本にそう多くはいません。
そのため、僕は日本を代表する整体師の方や医師の方の協力の元に、科学的ボイスメンテナンスのメソッドを開発しました。
細かく語りだすと長いし、難しくなるので少しだけ内容に触れましょう。
僕らの研究の中で分かったのが、
頸椎と咽頭とのポジショニングの重要性でした。
発声に問題があるほとんどの方は、頸椎と咽頭の位置が近くなりすぎています。
それにより咽頭自体の可動域が著しく落ちているのです。
この事実に気づいた僕は、自分の身体を実験に可動域の復活を試みました。
ただ、首回りのことなので危ない橋も渡りました。
※注意※
見様見真似は絶対にやめてください。
正しい知識とレベルの高い手技がなくては最悪、声が出なくなります。
(実際、YouTubeで披露している時も安全のため、施術風景だけはモザイク処理をさせていただいています。)
この点、僕は賢知のある友人に恵まれたことが幸運でした。
現在ではメンテナンスの研究が進み、第2頸椎と甲状軟骨の距離を手技にて正しい位置に戻せば、無駄な筋肉の緊張がほぐれ、自然な筋肉の流れを無意識下で習得することが可能になりました。
よく高音発声に必要と言われる輪状甲状筋。
ここも癒着により動かなくなっているケースが多いです。
が、咽頭のポジションを変えると、自然な動きになることも確認しました。
最近では有名なセミナー講師の方に、飲み過ぎた次の日に必ず呼ばれるようになってきました。
声のかすれぐらいなら、すぐに改善してしまうので便利なんだそうです。
このボイスメンテナンスは、おそらくこれからの発声改善の主流になっていくことでしょう。
そもそも、人間は赤ん坊の頃は誰しもが発声の天才です。
僕にも2歳と4歳の子供がいますが、小さな体でとてつもない声量を出します。
そういった意味では、パソコンやスマホにより首に負担がかかることにより、僕らはその天賦の才を徐々に失ってきたのかもしれません。
しかし、取り戻すことはできます。
取り戻した上でトレーニングを行えば、伸び悩むことなどはなくなるのです。
最も簡単なボイスメンテナンス法
で、具体的なボイスメンテナンス方法ですが
咽頭の可動域調整など難しい部分は、僕の個人セッションで行えます。
が、
そういったことの前に、誰でも気軽にできるメンテナンスが1つあります。
それは、シンプルに「休むこと」です。
日常生活の中で声帯は一日中休むことなく動いています。
意識的に声帯休みを取るだけでも、働きっぱなしとでは大違いです。
そういった意味では、2,3日休みを取って声帯を休ませるのもまた練習になるわけです。
焦る気持ちはシンガーなら誰しもあります。
しかし、休みもまたトレーニングだと考えてみるのもいいかもしれません。
では、休んだ後は・・・?
もちろんトレーニングです!!
あなたの発声の筋肉をベストな状態にメンテナンスした上でトレーニングをがんばりましょう!
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