誰でも思い通りに歌うことができる!
サクセスボイスの岩谷翔です。
さて、今回は
「ボイトレを独学でやりたいけど何をしたらいいかわからない」
こういった疑問に答えます。
ボイトレを独学でやるための基本はコレ!
ボイトレを独学でやるにあたって、まず一番最初に押さえるべきポイントがあります。
それは
今、自分には何ができて何ができないか?
これを考えて、理解すること。
これがとっても大切です。
第1段階:まずは自分の「できない」を知りましょう。
例えば今のあなたがボイトレの練習曲があり、それを歌ってみました。
- Aメロは歌える
- Bメロはちょっとモタる
- サビが高くて歌えない
このような状態だったとします。
この場合、言い換えると・・・
- Bメロは速さについていけない
- サビは高い声が出なくて歌えない
…という状態ですよね。
ここであなたは2つの「できないこと」が見えてきました。
この「自分ができないこと」が何なのか?ということを自分で理解することが大切であり、これがボイトレを独学でやっていくための第一段階になります。
第2段階:できないところを細かく分析していく
今回の例でいえば、まずBメロが早くて歌えないことがまず1つありますね。
では、この場合・・・
どこまでテンポを落とせば歌えるのか?を考えます。
はたして遅かったら歌えるのか?
というところが問題点になります。
ということは、仮に原曲のBPMが160だった場合、140なら歌えるのか?はたまた、120くらいまで落とさないと歌えないのか?
このようにテンポを徐々に落としていき、最終的に「このテンポまで落とせば歌える!」
・・・というところまで細かく分析する必要があります。
これによって1つめの「早くて歌えない」という問題が、自分が歌えるテンポの数字で明確にすることができます。
そして2つめの「高くて歌えない」という問題も同様です。
サビが高くて歌えないのであれば
キーをどこまで下げたら歌えるのか?を考えます。
はたしてキーを下げたら歌えるのか?
上記が問題点になりますね。
仮に原曲のキーがCで、半音下げたら歌えるのか?1音下げるのか、はたまた2音下げないと歌えないのか?
このように、自分が歌えるキーを分析することができます。
これによって、2つめの「高くて歌えない」という問題によって、自分の高い声の限界のキーを知ることができます。
第3段階:できないところを克服していく
ここまでで、
- 自分が「できないこと」は何か?
- それが「どの程度できないのか」?
が明確にわかってきました。
では、それらをどうやって克服していくのか?
ここで初めて、ボイトレを独学でやるにあたっての具体的な対策が見えてきます。
歌のレッスンには大きく分けて2種類あります。
それは「ボイストレーニング」と「ヴォーカルトレーニング」です。
「ボイストレーニング」の目的は、身体の楽器化です。
そして「ヴォーカルトレーニング」は「演奏方法(表現方法)」のトレーニングです。
この2つの違いはちゃんと上達していく上でとても重要なので、しっかり覚えておいてください。
今回の例でいくと
- 早くて歌えない
(例:テンポ120なら歌えるが、160では歌えない) - 高くて歌えない
(例:キー1音下げなら歌えるが、原曲キーでは歌えない)
これは歌い方というよりは、ボイストレーニングの領域に入ります。
なぜかというと、楽器として考えたとき「楽器を思い通りに操作できていない状態」を指すからです。
ボイトレの課題を解決するための方法
ボイストレーニングの問題は、何をどう練習していけば解決するのか?
解決のポイントは4つあります。
- 呼吸
- 声帯操作
- 共鳴
- 子音
これは発声のプロセスにあたる要素です。
発声のプロセスはこの4つしかありませんから、あなたの問題もこの4つの中のどれかが原因となっているはずです。(もちろん原因が複数の場合もあります)
1つ1つの部位をチェックし、あなたに足りない部分を練習で強化していくことが、あなたの「できない」の解決に繋がります。
具体的には・・・
「高くて歌えない」という問題に対してなら
・呼吸はブレていないか?
・声帯でミドルの操作ができているか?
・鼻腔、口腔、咽頭など各共鳴ができているか?
など
「速くて歌えない」という問題に対してなら
・呼吸で息継ぎが間に合っているか?
・子音がテンポについていけているか?
など
こうしたことをチェックしていくといいでしょう。
(チェックポイントはこれ以外にもたくさんあります)
このように、あなたの「できない」原因を、すべてこの4つの観点で探っていくことが重要です。
8割以上の人は呼吸に問題を抱えている
歌を歌うためにもっとも重要なのは「呼吸」です。
呼吸が真っ直ぐに吐けていないと
他がどんなに良くても声が揺れてしまい、不安定な歌になってしまいます。
実は、声の悩みを持っている方の8割以上は呼吸に問題を抱えています。
だから呼吸を改善するだけでも、かなり声が自由に扱えるようになるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ボイトレを独学でやるためには、やみくもに歌い続けてばかりではいけません。
復習になりますが
- 問題を知って
- 問題を細かく分析して
- それぞれの解決法を見つける
この順序で、今のあなたに合った練習方法を見つけ、トレーニングしていきましょう。
そして、あなたの問題がボイストレーニングに関することならば
その問題が「呼吸」「声帯」「共鳴」「子音」のどこにあるのかを見極めて、最適なトレーニングをしていってください。
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