心を込めて歌うために必要な本当の表現手法

『私、心を込めて歌えない・・・』 そんな人間の心を理解できない ロボット歌姫さんには必見の内容です。
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あなたの歌、心こもってますか?

こんにちは! サクセスボイストレーナーの 岩谷翔(いわたに しょう)です。 今回は『心を込めて歌う方法』の 真の意味と技術的な込め方を解説します。 よくカラオケや歌のレッスンで 『もっと心を込めて!』という言葉を 聞くことがあります。 また歌番組の批評などで 『心がこもっていない』という 痛烈なコメントなども見かけます。 しかし実際問題。 歌っている本人としては、 十分に心を込めているつもり。。。 むしろ、ありったけの想い過ぎて 『これ以上どうすればいいんだ?』 というお悩みを持つ人もいます。 もしくは、歌うことに精いっぱいで 『感情にまで頭が回らない!』という 嘆きの声も届いています。 しかし、世間は厳しい。 『心がこもっていない』という言葉で あなたの歌心を切り裂いていきます。 これはいうなれば 「心こもっていないハラスメント」。 つまり、『ココハラ』です。 (あら、言葉はカワイイ) では、そんなココハラ状態から どうすれば『心を込めて歌うこと』が できるのでしょうか? 10年間で1万人の声を診てきた プロのボイストレーナー。 そして制作現場のプロの観点で 心を込めた歌の練習法を 伝授しましょう。

結論:歌に心はこめなくていい

まず一番大切な話をします。 心をこめて歌いたいのであれば、 言葉通りに本当に感情的になって 歌う必要はありません。 なんてことを言うと、、、 (なんて酷いことを言う奴だ!) (心を込めないなんて冷たい奴だ!) (この世紀末覇者っ!) とのっけから僕への好感度が 下がった方もいるかもしれません。 いやいや。 僕ほどハートフルな歌い手は 探してもなかなかいませんよ? もう発声練習1音1音にも 血の涙流す想いを込めてますよ? あくまで今回は 『人前で歌うのであれば』 という話です。 好感度を元にお戻しください。

歌で感情的になってはいけない理由

それは余計伝わらなくなるからです。 人間は本当に感情的になって歌うと、 大抵余計に伝わりづらくなります。 実際、カラオケなどで 一生懸命歌っている友人を横目に ちょっと引いてしまった経験は ないでしょうか? ないとは言わせません。 正直になりましょう。 僕はこの現象を 『スナックカラオケおじ様現象』 と呼んでます。 よくいる深夜のスナックで熱唱する カラオケ好きのオジ様。 オジ様には伝えたい熱い想いがあり、 お酒の力もあり、 想いのままに感情の赴くままに 大好きな尾崎豊を熱唱します。 しかし、周りの反応はイマイチ。 むしろ、オジ様以外は白けている。 徐々にオジ様は光を失っていく。。。 『オジさまーーーっ!』 という具合に感情が乗りすぎて、 歌が空回りしてまうというケースは 何件も報告されています。 勿論歌手の方が大舞台で 感極まって涙するシーンもあります。 非常に感動的なシーンですが もしあれを自分で作り出せるとしたら どうでしょうか? その感動の秘密を紐解きましょう。

心を込めて歌うという本当の意味

『心を込めて歌う』という言葉を その言葉通りに受け取ってはいけません。 なぜなら、その言葉を言っているのは 自分ではなく聴き手側の人間だからです。 立場を変えて、 『心を込める歌』を翻訳すると 『心がこもっているように感じる歌』 となります。 つまり、あなたの歌を聴く相手から見て “心がこもっている”ように見えれば それは『心がこもった歌』になるのです。 正直『ごはん何しようかなー』と考えても 相手が感動したらOK。 悲しいラブソング歌いながら 『僕の運命の人は君じゃない』 って思ってても感動したらOK。 無理に感情的に歌う必要はないんです。 (この人でなしめっ!) (歩く炎上案件めっ!) (怪盗団に改心されろっ!) はい。 言葉だけ見ると かなり冷たく見えるかもしれませんが事実です。 むしろ、人前で歌う場合。 冷静に伝えるという事が 真に想いを伝える適切な手段になります。

心を込めて歌うために必要な力

そろそろ真面目に話していきます。 心を込めた歌に一番大切なもの。 それは演技力です。 喜怒哀楽。 全てを演じ分ける必要があります。 人前で歌う以上。 聞き手側が分かりやすい感情を 歌い手側でコントロールする必要が あるんです。 これは日常と同じです。 もしあなたが怒っていたとして ただ怒りを発散させたいだけなら 一人で暴れればよいでしょう。 しかし、怒りの対象がいて その人に対しクレームを伝え 改善を求める場合はどうでしょう? ある意味冷静に言葉を選び 相手の改善を促すアプローチを しなければいけません。 間違っても いきなり殴りかかってはいけません。 戦争がはじまります。 これは言い方は悪いですが、 やみくもに感情的に歌うというのは 怒りにまかせて殴りかかるのと同じです。 冷静沈着にお客さんが 自分のメッセージを受け取りやすい 演技をする必要があるのです。 そうするとグッとお客さんの心を掴める 良い歌の表現ができるようになります。

歌の本質を身につけるために大切な練習法

ではこの歌の演技力を育むためには 何をすれば良いのでしょうか? これは様々な考え方の人がいます。 『しゃくりなど歌の表現方法を学ぶ』人や 『役者の勉強をする』人もいます。 また『曲のコピーを沢山しましょう』 という人もいます。 正直、間違いだとは思いません。 しかし、これらのアプローチだと 歌の演技力の本質は掴めません。 なぜなら演技の基本は 『自分の言葉で話すこと』だからです。 しゃくりやビブラートなどは あくまで歌の道具の一つです。 使えば感動的になるわけではありません。 また他人のコピーをしても、 その人の言葉になるので 人の心を動かすまでは至りません。 歌でないケースで例えると簡単です。 例えば黒人解放運動のキング牧師の演説。 あの演説を完全なタイミングで 同じように真似したとして 同じように人は感動するでしょうか? iphoneを発表した時の ジョブスの伝説のプレゼン。 あれを他人が完全に真似て スタンディングオベーションは 得られるでしょうか? 人を感動させる表現者は皆、 自分の言葉で語っています。 『心がこもっている』と 相手に感じさせるためには 『自分の言葉である』必要があります。 ですので、具体的に演技力を高めるには 『自分のマネをしてみる』という練習が 最も効果的です。

心を込める歌の高め方

まずこれはなんでも良いのですが、 自分が喋っている動画を撮影しましょう。 出来れば、友人と話しているような 自然なものが良いです。 その動画の自分を再現してみてください。 自分を演じるのです。 こういう風に 自分が普段使っている言葉を演じることで 自分の言葉のクセや特徴が見えてきます。 これを楽曲に適用していくと しっかり自分らしい歌になります。 そして、それを録音していくと 自分らしい部分とそうでない部分とが ハッキリわかります。 そうでない部分はどこか演技臭い。 ワザとらしい違和感を感じます。 そこを見つて改善し、 再現性を高めていく。 すると最終的に感情的にならずに 自分の想いを込めた歌を 人前でも歌えるようになります。

心を込めた歌とは技術である

さて、今回の話をまとめると 心を込めた歌というのは技術です。 これはしゃくりやリズムの取り方など 単純な表現手法ではなく 自分の感情まで操る必要があります。 そのため、自分の言葉遣いや特性を知る ある意味『自分を知る技術』でもあります。 もしあなたが自分の歌に 心がこもっていないと感じたら。 それはより自分を知る機会だと 考えると良いでしょう。 心を込めて歌うということは 単なる精神論ではなく。 実際にあなたの歌を相手に届けるための コミュニケーションに近い技術です。 是非あなたらしい心の込め方を磨いて どんどん聴く人にあなたの想いを 届けてください!

プロの歌にはヴォーカルディレクションが必要

ちなみに今回ご紹介した手法は 日々の練習で行える手法です。 しかし、プロの現場の観点でいうと あくまで自主練の方法になります。 本来、プロの歌にするには 『ヴォーカルディレクション』が 必要になります。 これは現場ではプロデューサーに 『こう歌うと良い』と指示をもらい 自分でも気づかない 自分の魅力を引き出してもらう プロの音楽には大切な過程になります。 これはどんなプロの歌手でも行っており ディレクションがないとどうしても プロっぽい歌にはなりません。 僕も現場ではどちらかというと このディレクションをする立場が多く 様々な歌手の方をやらせてもらっています。 もしこのあなたが気付いていない あなたの魅力を開発したい。 ご興味あるのであれば協力できますので サクセスボイスにお問い合わせください。

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